懸崖菊の出荷始まる 5号鉢、6号鉢日本一シェア

 輪之内町で特産の懸崖菊の出荷が9月18日から始まりました。同町の農家4戸からつくる「輪之内町けんがい菊生産組合」が30㌃で栽培。10月末までに1万5000鉢を、東海地方を中心に全国へ出荷します。
 懸崖菊は、小菊の茎を鉢から垂れ下がるように伸びた形が特徴で、一鉢に対し4回の丁寧な芽つまみを行うことで3㌢ほどの小菊の花が千輪ほどの花が咲きます。今年産は平年を上回る高温により開花が遅れ気味ですが、病害虫の被害もなく品質は良好です。
 同町は家庭観賞用の5号鉢(直径約15㌢)、6号鉢(直径約18㌢)の生産が全国シェアの6割以上を占める日本一の産地。同組合では多様化する消費者ニーズに応えようと様々な規格の菊を栽培しています。町の名前が入るリース状の「輝く輪(きくりん)」や若い世代を意識した「ガーデンマム」も好評です。色は赤や黄、白、桃色などがあり開花してから約1カ月程度楽しむことができます。
 同組合の松岡廣美組合長は「これから昼夜の寒暖差が大きくなれば開花が進み、色合いも鮮やかになる。輪之内に思いをはせて多くの人に彩りを楽しんでほしい」と笑顔で話しました。
 宅配サービスも行っており、期間は10月下旬頃までを予定しています。お問い合わせ先は、輪之内町けんがい菊生産組合(TEL)0584-69-2308、(FAX)0584-69-2624まで。

 
懸崖菊の手入れをする松岡組合長
懸崖菊の手入れをする松岡組合長

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