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WE LOVE 農

『にしみのブランド』を生産する農家の方に登場していただき、農業へのこだわりなどをお聞きしています。

最新号

親子3人でトマト作り
こまめな管理で“質”を追求

2018年5月号の画像
左から松永春男さん、たい子さん、友和さん

養老町大場
松永 春男さん・たい子さん・友和さん

 養老町大場で冬春トマトの栽培を手掛ける松永春男さん(67)。池辺園芸トマト組合の一員として、妻のたい子さん(64)、長男の友和さん(41)とともに、ハウス28アールで同組合のブランドトマト「養老育ち」を栽培し、岐阜市場へ出荷しています。
 トマト農家の長男として生まれ、25歳で就農した春男さん。トマト栽培歴は40年以上になります。大切にしていることは量より質にこだわったトマト作りです。そのため、基肥を多めに入れる土づくりや、生育初期のこまめな水管理、丁寧な葉かきなど基本となる栽培管理を徹底しています。「木のバランスが良くないとおいしいトマトはできない。自分に妥協せず毎日トマトと向き合うことが大切」と話します。
 昨年6月には、調理師をしていた友和さんが就農し、後継者ができました。現在は、早く一人前のトマト農家になってもらうため、自身の経験を友和さんに伝えています。2人でハウスに行き、コミュニケーションをとりながら、栽培管理や経営について語り合う毎日。春男さんは「若い視点でアドバイスをくれるので助かっている。いろんな経験をして早く一人前になってほしい」と期待しています。友和さんも「目指すは親父の背中。そしていずれは追い越したい」と意気込みを語ります。
 友和さんが就農したことで春男さんにも変化が生まれています。たい子さんは「それまで口数が少なかった夫が笑顔を見せるようになり明るくなった。家族間の会話も増え、楽しく農業ができている」と話します。また、設備投資に消極的だった春男さんを友和さんが説得。チューブ灌水装置を導入し、トマトの安定した品質の確保や作業の効率化につなげました。
 栽培経験豊富な春男さんと新しい技術を取り入れることに積極的な友和さん。2人の力の融合で相乗効果が生まれ、春男さんが目指す“量より質を追求するトマト作り”にもより一層力が入っています。「消費者の『おいしい』の一言が励みになる。これからもこの3人でみんなに愛されるトマトを届けていきたい」と春男さんは力強く話してくれました。
(2018年5月号)

冬春トマトの画像

産地DATA
「冬春トマト」

  • 産地:海津市、養老町、輪之内町
  • 生産組織:海津トマト部会、池辺園芸トマト組合、
         輪之内園芸組合トマト部会
  • 出荷期間:10月〜翌年7月
  • 出荷数量:4965トン(平成29年度実績)

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産地を守る強い決意
自分たちが次の世代につなぐ

2018年4月号の画像

海津胡瓜部会青年部

右から神野高規さん(32)、三輪明久さん(32)、安立博臣さん(36)

 冬春キュウリの県内最大の産地である海津市。そんな一大産地を支えているのが海津胡瓜部会です。生産者36人が9.4ヘクタールのハウスで栽培し、岐阜や四日市市場へ出荷しています。
 部会では、若手生産者の活躍も目立ち、青年部には20代〜30代の部員6人が所属。先進地への視察研修や県農業フェスティバルでの販売活動、土壌診断などを行い、部会に貢献しています。
 青年部で部長を務めるのが、神野高規さんです。4年間部長を務めていた安立博臣さんから今年度大役を引き継ぎました。神野さんは「正直まだ何をしたらいいか分からない」と苦笑いしますが、「先輩生産者と若手生産者がコミュニケーションを取りやすいように、自分が橋渡し役になれれば」と意欲を見せています。
 青年部では昨年12月、JGAPに取り組む滋賀県の「浅小井農園」を視察しました。部会で県GAPの認証取得を目指していることもあり、GAPの取り組みについて理解を深めました。神野さんは「GAPは持続可能な農業を推進していくために欠かせないもの。自分たち若手が積極的に動き、部会での普及を目指したい」と話しています。
 子どもたちに地元産キュウリを知ってもらうためのイベントも行っており、毎年4月19日の「良いきゅうりの日」には、海津市の学校給食にキュウリを寄贈し、児童と一緒に給食を食べています。昨年、児童と一緒に給食を食べた安立さんは「子どもたちが笑顔でキュウリを食べている姿を見ると励みになる。こうした取り組みをきっかけに“地産地消”が広がっていけば」と期待しています。
 部会では現在、後継者不足という課題に直面しています。青年部でも危機感を募らせており、新規就農者が入りやすい環境づくりを進めたいと考えています。神野さんは「今までは先輩生産者に頼っていればよかったが、あと数年して先輩生産者がいなくなれば今度は自分たちがやらなきゃいけない。次の世代に魅力ある産地として引き継いでいけるように、今から何ができるかを考えていきたい」と強い思いを語ってくれました。
(2018年4月号)

冬春キュウリの画像

産地DATA
「冬春キュウリ」

  • 生産組織:海津胡瓜部会
  • 部会員数:36人
  • 栽培面積:ハウス9.4ヘクタール
  • 栽培品種:「極光」「千秀」
  • 出荷量:年間40万ケース(1ケース=5キロ)

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牛の体調を見極めおいしい牛乳作りに励む

2018年3月号の画像

海津市平田町三郷
農事組合法人 川瀬牧場

右から川瀬明久さん、きみ子さん、慶さん、誠さん、熊崎遥さん

 海津市平田町三郷で酪農を営む農事組合法人川瀬牧場。平成27年3月に法人化し、代表理事の川瀬明久さん(61)を中心に、妻のきみ子さん、長男の慶さん(32)、次男の誠さん(28)、従業員の熊崎遥さん(22)さんの5人で、乳牛80頭と乳牛用の子牛53頭を飼養しています。
 「自然に近い状態でストレスなく飼ってあげることが、おいしい牛乳作りにつながる」と話す明久さんは、牛をつながず、牛が自由に牛舎内を歩き回ることができる「フリーストール牛舎」と呼ばれる方法で管理を行っています。この方法は牛にストレスがかかりにくい反面、個体の管理が難しく牛一頭一頭の体調を見極めることが重要になるため、明久さんは毎日搾乳する際に、牛の動きや毛づや、目元などを見て牛の体調をチェックしています。管理の「見える化」も進めており、万歩計を活用した歩数や搾乳量のデータもとって日々牛の体調の変化に気を配っています。明久さんは「酪農は生き物が相手。ほんの少しの体調の変化でも見逃してはいけない」と話します。
 自給飼料の栽培や耕畜連携にも積極的に取り組んでいます。自給飼料の取り組みでは、市内の酪農家と共同で、揖斐川と牧田川の河川敷で牧草を育てています。また、地元の耕種農家とは耕畜連携の一環で、稲わらの供給を受ける一方、牛ふんを発酵して堆肥にし提供しています。「地域の方々の協力のおかげで酪農を経営できている部分もある。これからも地域とのつながりを大切にしていきたい」と語ります。
 牧場近くにある千代保稲荷神社では、牛乳の魅力を広めたいと、妻のきみ子さんがアイスクリーム店を経営しています。牛乳本来の味が楽しめるミルクアイスなど10種類以上のジェラートを販売し、観光客をもてなしています。
 慶さん、誠さんという後継者もでき、さらなる経営の強化を図る明久さん。自動哺乳ロボットが付いた子牛の保育牛舎の建設も進めており、「息子たちが将来にわたって酪農を経営していけるよう、自分の代でしっかり基盤を固めたい」と力強く話してくれました。

※耕種農家…土を耕し作物を育てる農家
(2018年3月号)

きみ子さんが経営するアイスクリーム店「ケルン」きみ子さんが経営するアイスクリーム店「ケルン」

「ケルン」とは、登山の際などに道しるべとして石を円すい型につみあげたもののこと。地元の道しるべになるように明久さんが命名した。千代保稲荷神社の参道の東側(本店)と南側(二号店)に店舗を構える。

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独自の液肥でこだわりの味を追求

2018年2月号の画像

大垣市福田町
伊藤 直弥さん・志保さん

 大垣市福田町でイチゴの高設栽培を手掛ける伊藤直弥さん(44)は、平成28年に就農したばかりの期待の若手農家。妻の志保さん(44)、両親とともに、19アールのハウスで「濃姫」を栽培しています。
 子どもの頃から昆虫や植物を育てることが大好きで、将来は農業の道に進みたいと考えていた直弥さん。一旦は市内の企業に就職しましたが、「一度きりの人生だから後悔したくない」と農家への転身を決意しました。43歳でJA全農岐阜いちご新規就農者研修所に入所。研修所では1年2カ月かけてイチゴ栽培について学び、多くの知識を身につけました。「研修中は失敗から多くを学び、自分を成長させてもらった」と振り返ります。
 就農後のモットーはみんなに愛されるイチゴを作ること。そのため、イチゴの味にはとこトンこだわっています。その特徴的な取り組みの一つが液肥の管理で、直弥さんは県内のイチゴ農家でも珍しい独自に配合した液肥でイチゴを管理しています。地下水の成分を調べ、液肥の配合を調整。そして配合を変えるたびに試食をし、この地域の気候風土にあった理想の液肥を追求しています。「イチゴ農家になったからには自分にしか出せないイチゴの味にこだわりたかった。今も甘み、コク、酸味のバランスが整ったイチゴを目指している最中」と話しています。
 志保さんとは、サラリーマン時代の平成11年に結婚。以来、志保さんは、看護師の仕事を辞め、イチゴの収穫やパック詰め、経理事務などで直弥さんをサポートしています。志保さんは「いつもイチゴのことを考えていて尊敬する」と直弥さんについて話しています。
 家族のサポートもあってイチゴ農家として順調なスタートを切った直弥さん。念願だった直売所「なおファーム」も1年前にオープンし、販売面にも力を注いでいます。今後については「6次産業化が今の夢。ジャムやアイスクリームを開発して販売したり、将来的には農カフェを経営してみたい」と、早くも次の目標を見据えています。

※直ファーム…住所:大垣市福田町8(岐阜日産大垣赤坂店すぐ南)
(2018年2月号)

イチゴの画像

産地DATA
「イチゴ」

  • 産地:大垣市、輪之内町、海津市、養老町
  • 生産組織:大垣市いちご組合、輪之内園芸組合いちご部会、
         海津苺部会、平田町苺園芸組合、
         池辺いちご組合、養老西部いちご部会
  • 出荷期間:11月下旬〜5月中旬
  • 出荷数量:78トン(平成28年度実績)

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