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WE LOVE 農

『にしみのブランド』を生産する農家の方に登場していただき、農業へのこだわりなどをお聞きしています。

最新号

伝統ある梨産地を守りたい
新技術導入し産地をけん引

2019年9月号の画像

大垣市曽根町
(株)DIB代表取締役
林 達也さん

 農業生産法人(株)DIBの林達也代表取締役(45)は、水稲との複合で経営する梨で、新技術「盛土式根圏制御栽培法」を導入し、経営の安定化、産地の維持・拡大を目指しています。「盛土式根圏制御栽培法」は、遮根シートの上に培土を盛土して苗を植え付け、根域を土壌から隔離して栽培する方法。マニュアルに基づいたこまめな養水分管理を行うことで、根域の生育をコントロールし、早期の成園化、早期多収量生産、作業の効率化・省力化につなげることができます。同社では2017年2月に「盛土式根圏制御栽培法」の苗木を植え、3年目の今年初めての出荷を迎えました。今後は、モデル園として後継者育成にも活用していく考えです。
 梨は通常、地上約1メートル80センチの高さの平棚に枝を固定して栽培しますが、「盛土式根圏制御栽培法」はY字に枝を張り出させ、密植栽培することで、農地の単位面積当たりの収穫量を増やします。施肥方法も工夫することで収穫量は通常栽培の2倍以上になります。
 苗木を植えて2年目から収穫も可能で、通常栽培の成園化にかかる7〜8年目より大幅に短縮できます。樹形もコンパクトなY字のため、作業がしやすく、日光も良く当たるため糖度の高い梨が期待できます。
 大垣市は県内屈指の梨の産地ですが、生産者の高齢化や後継者不足が課題となっていました。そこで、立ち上がったのが林代表です。林代表は父の政美さんが大垣曽根梨部会の部会長として梨を栽培しており、産地への思いは人一倍強くありました。産地の維持・拡大のため、複合経営の品目として梨の導入を決め、15アールに「幸水」「豊水」「あきづき」「甘太」の4品種の苗木を「盛土式根圏制御栽培法」で植えました。
 今年の販売は、地元市場と直売が中心ですが、ネット販売の導入も検討しています。付加価値の高い梨として、オリジナルのネーミングでの出荷や加工品の開発で、ブランド化も進めます。さらに、管理作業の効率化・省力化、早期に収入が得られる利点を生かして新規就農者、定年帰農者など新たな担い手を確保するためのモデル園としても活用していく考えです。林代表は「まずは大垣の梨をこの栽培方法を通じて有名にしたい。そして、若者がもっと農業に参入してくれるよう、農業を魅力のある産業にしていきたい」と意気込みを話しています。
(2019年9月号)

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Y字立てが特徴の「盛土式根圏制御栽培法」

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食を支える農業に携わる喜び
後継者育成にも力

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安八町牧
渡辺 智幸さん

 安八町の牧園芸組合に所属する渡辺智幸さん(42)は、組合で最も若く、若手のホープとして産地をけん引しています。季節に合わせて、エダマメ、ナス、ダイコン、ホウレンソウ、キャベツを栽培。課題となっている後継者育成にも意欲を見せています。
 就農したのは平成24年で、サラリーマンから転身しました。きっかけは専業農家として働く両親の存在でした。人生をかけてひたむきに農業に取り組む両親の姿を見て「誰かが継がなければ両親の代で終わってしまう。このまま終わらせてしまっては寂しい」と農家になることを決意しました。
 「とにかく前向きに、何事も挑戦してみること」がモットーの智幸さん。組合で唯一夏場の品目としてエダマメとナスの両方を栽培しています。そのため、収穫の最盛期になるとエダマメとナスの畑を行ったり来たりで、休む暇もないほど忙しい日が続きます。それでも「好きなことを仕事にさせてもらっている。これ以上幸せなことはない」と疲れを見せません。
 「農業は人にとって欠かすことができない『食』を支える産業。きれいな野菜を作れたときはうれしいし、消費者から『おいしい』と言ってもらえたときは農家をしていて良かったと心底思う」と農業へのやりがいを口にします。
 今年からは、経験に頼る農業からデータに基づいた農業にしていこうと、県などと連携し、土壌診断を始めました。「初めて土壌診断をしてみて、自分の想像以上に土作りができていないことに気づいた。農業の“見える化”にも積極的に取り組んでいきたい」と意気込みを話します。
 順調な農家生活を送る智幸さんですが、今直面しているのが、高齢化や後継者不足による産地の弱体化です。10年前と比べ組合の農家数は半減してしまいました。「今の自分たちがあるのは先代の皆さんが栽培体系や販路を確立してくれたおかげ。今度は自分たちが『農業は儲かるぞ』『農業って楽しいぞ』というのを示し、後継者育成にも力を入れていきたい」と力強く話しています。
(2019年8月号)

2019年8月号の画像
智幸さんの愛車「ポーターキャブ」。レトロな雰囲気が一際目を引く。

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おいしい米づくりに注力
地域から愛される農家目指す

2019年6月号の画像

神戸町柳瀬
若松 正憲さん

 神戸町で個人の担い手として活躍する若松正憲さん(37)。種まきから育苗、田植え、刈取り、乾燥、籾摺りまでを一貫して行う米農家で、地域の作業受託も行っています。ハツシモ、コシヒカリ、ほしじるし、もち米の4品種を約32ヘクタールで栽培するほか、小麦12ヘクタール、大豆7ヘクタール、春ダイコン10アールも栽培しています。
 専業農家の長男として生まれた正憲さん。小さい頃から農業が身近な存在で、いずれは農家になりたいと考えていましたが、ものづくりの仕事にも魅力を感じていたため、大学卒業後は、自動車や航空機などの部品を製造する会社に就職。その後27歳で就農しました。前職の経験は今に活かされており、機械や施設の整備、修理はほとんど自分でこなしています。
 就農後、仕事の手本となったのは父の正樹さん。米作りのノウハウから地域とのつながりの大切さまで多くのことを学びました。「今こうして農業ができているのも父をはじめとする家族が地域との絆を大切にしてきたからこそ。農地を預けてもらっている以上、自分も強い責任感を持って仕事をしたい」と話します。
 おいしい米を作るために心がけていることは土づくり。就農当初からいくつかのモデル圃場を作り、土壌改良材の施用量を変えながら食味の検証を繰り返し、地力を高めることで米のおいしさを追求してきました。その努力が実を結び、JAが主催する米のコンクールで、3年前にコシヒカリで優良賞、昨年はハツシモで優秀賞に輝きました。「P(Plan)D(Do)C(Check)A(Action)サイクルを繰り返し行ったことが結果につながったと思う。自分なりに努力したことが評価されてうれしい」と笑顔を見せます。
 新しい技術の導入にも積極的で、すでに省力化につながる密苗やICT(情報通信技術)の活用に取り組んでいます。5月中旬には、タブレット端末を運転席に取り付け、GPS付田植え機で田植えを行いました。「多くのほ場を管理する上で、ほ場1枚1枚の情報を今まで以上に細かく管理できる」と新たな技術に期待しています。GAP(農業生産工程管理)の認証取得も視野に入れており、今年度中の県GAPの取得を目指しています。「地域に寄り添い地域に愛される農家でいたいし、おいしいお米を作り続けたい。そのためには、新しいことにも積極的にチャレンジし、レベルアップしていきたい」とさらなるステップアップに意欲を見せています。
(2019年6月号)

2019年6月号の画像
田植え機に取り付けられたタブレット端末。
ICTの活用にも積極的に取り組む。

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消費者の『おいしい』が励みに
積み重ねた経験生かす

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神戸町斉田
和田 敦志さん

 和田敦志さん(39)は、葉物野菜の産地・神戸町下宮地区では珍しいミニトマト農家。約20アールのハウスで、糖度が高く食味の良い品種「千果(ちか)」を栽培し、岐阜市場やJAのファーマーズマーケット、大手量販店などに出荷しています。
 実家がバラ農家の和田さんは専門学校を卒業後、自動車整備士として働いていましたが、27歳のとき、父から「お前も農業をやらないか」と背中を押され、農家に転身することを決意しました。
 ミニトマトは、ヤシガラなどが入った樽のような容器とロックウールを培地にし、養液栽培しています。養液の濃度は就農当初から、試行錯誤し独自のものに調整。それを木の状態や天候などを見極めながら与えています。
 病害虫の予防も欠かしていません。和田さんは6年ほど前、ミニトマトの異変を見逃し、病害虫による被害で、一時期出荷できない経験をしました。それ以来、木1本1本を丁寧に見回り、病害虫を予防するための消毒を徹底しています。
 誘引とこまめな葉かきも重要な作業と捉えています。誘引は蔓(つる)や茎を支柱に結びつけ、生長の方向や木のバランスを調整する作業のこと。和田さんは今年から新たな誘引方法を導入し、さらなる品質向上に力を注いでいます。「農業は自分の努力が結果となって表れる。大変だが、それがやりがいでもある」と話します。
 そして、もう一つ和田さんを支えるのが消費者の声です。ファーマーズマーケットなどで商品を並べていると消費者から声をかけられることがあるそうで、「トマト嫌いな子どもが和田さんのトマトなら『おいしい』と言って食べてくれる」「和田さんのトマトは『甘い』」と言ってもらえたときは、「農家をしていてよかった」と感じるそうです。
 農家として円熟期に入った和田さん。今後の目標は収量を上げることです。現状10アール当たりの収量は9トンほどで、10トン超えを目指しています。「農業に自分は成長させてもらっている。努力を積み重ねていけば必ず10トンは超えられるはず」と意欲を見せています。
(2019年5月号)

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経験を積み重ね技術磨く
志高くキュウリと向き合う

2019年4月号の画像

海津市海津町長久保
福島 正文さん

 海津市海津町長久保の福島正文さん(56)は28アールのハウスで、冬春キュウリを栽培しています。所属する海津胡瓜部会では技術長を務めるなど高い栽培技術を有し、高品質なキュウリの安定出荷を実現しています。
 「実家が農家にも関わらず、農業は全く手伝ってこなかった」と話す福島さん。高校卒業後も農業の道には進まず、建築関係の仕事に就きました。しかし、23歳のとき父が病に倒れ、何も分からないまま家業を継ぐことになりました。
 キュウリの栽培を始めてからは「自分がやるしかない」と腹をくくり、とにかく現場(ハウス)に足を運ぶことで、栽培技術を身に付けようと努力を重ねてきました。「当時は同世代の仲間が周りにいなくてつらかった。でも、とこトンキュウリと向き合う時間がつくれたことで自分の成長につながった」と振り返ります。
 日々の管理で大切にしていることは、小まめな葉かきや芽かき。この作業を徹底することで、木全体にバランス良く光を当て光合成の促進につなげています。葉かきや芽かきは基本的な管理で、簡単な作業と思われがちですが、出荷最盛期となる4〜6月はキュウリの生長が早く、収穫と同時に葉かきや芽かきを行うのは大変な労力がかかります。「農業は自分の頑張りが品質や収量になって表れる。良いものをつくるには自分に妥協はできない」と福島さんは自分自身に言い聞かせています。
 キュウリは比較的病気に弱い野菜とされているため、病害虫対策も欠かせません。アザミウマ類の対策として、ハウスに赤色の防虫ネットを張ったり、天敵製剤「スワルスキーカブリダニ」を使用するなどして予防に努めています。
 毎年目標にしている収量は10アール当たりで25トン。敢えて高い目標を掲げることで自分を奮い立たせています。また、最近は大好きなお酒も控えるなど「早寝早起」を心掛け、体調管理にも気を配っています。
 「元気なうちは農業を楽しみたい」と“生涯現役”を宣言する福島さん。これからもキュウリ農家のプロとして産地を引っ張っていきます。
(2019年4月号)

4月19日は「41きゅう9りの日」
ファーマーズマーケット全店では特売を実施予定!!
みんなも海津産キュウリを食べよう!!

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夢追いかけ夫婦でトマト農家に
次なる夢は6次産業化

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成願 洋治郎さん・千明さん

 養老町下笠で、同町のブランドトマト「養老育ち」を栽培する成願洋治郎さん(51)と千明さん(51)夫婦。謙虚な姿勢を忘れず、こまめな管理を徹底することで高品質なトマトの栽培を実現しています。
 元々は大手量販店で販売員をしていた成願さん夫婦。そこで出会ったきれいな野菜たちを見て、「自分たちも農家になって、おいしいものを消費者に届けたい」と強く思うようになりました。農家への転身を決意すると、JAに相談。研修先を紹介してもらい、海津市の農家で千明さんは半年間、洋治郎さんは3カ月間トマト栽培について学び、平成12年に二人揃って就農しました。
 就農当時は、分からないことばかりでしたが、周りのトマト農家に助けられながら、仕事をこなしてきました。洋治郎さんは「技術的なことも嫌な顔ひとつせずに教えてくれた。今の自分たちがあるのも周りの方々の支えのおかげ」と感謝の言葉を口にします。
 大切にしていることは、謙虚な姿勢でトマトと向き合うこと。決して現状に満足することはありません。摘果や葉かきなどの基本的な管理を徹底することに加え、近年はICT(情報通信技術)を活用した環境制御などにも積極的に取り組んでいます。「シンプルにどうしたらおいしいトマトができるか、それだけを考えている」と洋治郎さんは語ります。
 地域とのつながりも大切にし、毎年地元小学校のトマトハウスの見学を受け入れています。「今はトマトがどんなふうにつくられているか知らない子もいる。地元のことには関心を持ってほしいし、自分たちも初心に戻ることができて良いイベントになっている」と笑顔を見せます。
 「農家になる」という夢を実現し、今では「四六時中トマトのことを考えることができて幸せ」と語る成願さん夫婦。次なる夢は6次産業化です。「トマトジュースやケチャップなどの加工品を自分たちが所属する組合で作ってみたい。そのために今は一生懸命トマトと向き合い、一緒に成長していきたい」と強い思いを語ってくれました。
(2019年3月号)

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変化見極め高品質・高収量を実現
我が子のようにイチゴと接する

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養老町橋爪
水野 直樹さん

 養老町で、イチゴ「濃姫」の高設栽培を手掛ける水野直樹さん(56)。就農したのは5年前と、農業経験が浅いにも関わらず、日々の生育確認と小まめな管理を徹底することで、高品質なイチゴの安定出荷を実現しています。
 実家が兼業農家で、小さい頃から農業を手伝っていた水野さん。大学卒業後はアパレル関係の会社に就職しましたが、20歳のころから抱いていた「施設園芸をやってみたい」という夢をあきらめきれず、長女の就職をきっかけに、農家への転身を決意しました。
 イチゴの栽培技術は、「JA全農岐阜いちご新規就農者研修所」の1年2カ月に及ぶ研修で身につけました。「栽培方法はもちろん、農業経営など農家として必要な知識をたくさん学ぶことができた。今の自分があるのは、研修所での経験のおかげ」と語ります。
 高設栽培でのイチゴの出来栄えは、天候に加え、ハウス内の温度や湿度、養液の管理などに左右されます。水野さんは毎日一株一株イチゴの生育状況を見ながら、「今、イチゴが求めていることは何なのか」を常に考え、状況判断するようにしています。小まめな管理は、イチゴの収量にも表れ、10アール当たりの平均収量は安定して6トンを記録するようになりました。
 それでも、まだまだ失敗することはたくさんあると言い、水野さんはイチゴの存在を「なかなか言うことを聞いてくれない可愛い子どもみたい」と表現します。まっすぐにイチゴと向き合い、無事に出荷できたときの喜びは、子育てに共通する部分があるそうです。
 自分の夢を叶え、イチゴ農家として円熟期に入った水野さん。今目標としているのは、さらなる収量の向上です。具体的には10アール当たりの収量で7トンを目指しています。「県内には、10アール当たりで8トンとる農家もいる。失敗を良い経験に変え、栽培技術の向上と作業の効率化を図り、一歩一歩イチゴ農家として成長していきたい」と意気込みを話してくれました。
(2019年2月号)

2019年2月号の画像
水野さんの愛情を受け元気に育つイチゴたち

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