GAP(農業生産工程管理)

GAPとは

Good / Agricultural / Practice と書かれたボードをそれぞれ持っている男性3人の写真

「Good(良い) Agricultural(農業の) Practice(やり方)」の略で、一般的には「農業生産工程管理」と呼ばれています。GAPは、環境保全や食品安全、労働安全に配慮してよい農場を目指して農業者が改善の努力を続ける取り組みです。

GAPを「する」とGAPを「とる」

GAPは実施「する」もの、GAP認証は「とる(取得する)」もの。

GAPをする

農場経営管理 責任者の配置、教育訓練の実施、内部点検の実施等
人権保護 強制労働の禁止、差別の禁止、技術実習生の適切な労働条件の確保等
労働安全 機械・設備の点検・整備、薬品・燃料等の適切な管理、安全作業のための保護具の着用等
環境保全 適切な施肥、土壌侵食の防止、廃棄物の適正処理・利用等
食品安全 異物混入の防止、農薬の適正使用・保管、使用する水の安全性の確認等

※GAPを「した」上で認証を受けるGAPを「とる」

GAPの種類

GAPは取り組み内容によって種類が分かれています。

東京オリンピック・パラリンピックにおいて、選手村で使用される食材はGAPの認証を取得していることが必須条件になっています。また海外輸出時はもちろん、日本の食品メーカーやスーパーでも、取扱商品においてGAPの認証取得を求める動きが拡大しています。

GAPをする
GAPの種類 特徴
農林水産省ガイドライン準拠GAP(岐阜県GAP) 食品安全,環境保全,労働安全
GAPをとる
GAPの種類 特徴
JGAP(日本版GAP) 食品安全,環境保全,労働安全,人権保護,農場経営管理
ASIAGAP(アジアGAP) 食品安全,環境保全,労働安全,人権保護,農場経営管理,商品回収テストの実施、資材仕入先の評価等
GLOBAL G.A.P.(グローバルGAP) 食品安全,環境保全,労働安全,人権保護,農場経営管理,商品回収テストの実施、資材仕入先の評価等

※出典:農林水産省

管内のGAP認証の取得状況

令和2年7月末現在
GAP種類 団体名 品目
GLOBAL G.A.P. (有)健康やさい村(神戸町) 小松菜
JGAP (株)アグリ・F・神戸(神戸町) グリーンねぎ
(株)安立ファーム(海津市) 肉牛
(有)JAにしみの興農社(JAにしみの子会社) リーフレタス
岐阜県GAP ごうど下宮GAP組織(神戸町) 小松菜・水菜・ゴーヤ
(有)泉八(神戸町) キャベツ
若松 正憲(神戸町) 水稲
海津トマト部会(海津市) トマト
海津胡瓜部会(海津市) きゅうり
海津茄子部会(海津市) ナス
(有)平田パイロット(海津市) 水稲
不帰茶生産組合(垂井町)
ビニールハウス内の小松菜畑の写真
GLOBAL G.A.P. の認証を取得した「小松菜」